《筆記試験》
・A問題を確実に得点するべし。
先輩方からのアドバイスをもとに、A問題を5年分解きました。 ただ、2ヶ月以上前に解いた問題は直前に見直すと「あれ、 こんな問題解いたことあったかな?」 と忘れてしまって結構焦ります。せめて6月までに1巡、 8月までに2巡、そして9月に入って3巡、 と忘れないように繰り返し解いておくことをお勧めします。
・ B問題は諦めない気持ちが大切。
B問題をざっと解いた時、まともに解けたのは55問中10題もな かったと思います。手が震えました。心が折れそうになりました。 でも、それは皆同じだと思って諦めないことが大切です。1問でも いいから正解に近づいてやると不屈の闘志で粘って下さい。 大丈夫です、皆同じです。
・C問題は時間配分に注意。
問題文が長く、図表の印刷が悪く、考えさせる問題が多く、1問1 問に時間がかかってしまいます。ほとんどの方は、 試験勉強の時に時間配分まで考慮して準備する余裕がなく、 時間配分はぶっつけ本番になることが多いと思います。 問題文を全部読まなくても答えを選べる場合があるので、 まずざっと質問に目を通してから、 何を問われているかを考えながら問題文を確認すると効率的かもし れません。B問題と違って解答にたどり着ける問題が多いので、 時間配分が鍵になると思いました。
《口頭試問》
試験までのイメージトレーニングが大切です。過去問を利用して、 受験生同士や先輩方に協力してもらい、 繰り返し練習しておくことが合格への近道だと思います。
自分の問題は、①透析しているsevereASの患者の弁置換術 、②全前置胎盤の帝王切開術、でした。
どちらも、術前問題点、全身麻酔時に注意すべきこと、 実際に麻酔をかけた際に起こりうること、術中トラブル、術後IC U管理について訊かれました。
普段から術前カンファレンスで麻酔計画をしっかり立てるトレーニ ングを積んだり、 術中トラブルで起こったことをノートにメモしたりしておくことが 大切だと思います。 トラブルシューティングについて聞かれることが多かったので、「 麻酔科トラブルシューティングA to Z」を読んでおくと参考になると思いました。
《実技試験》
まず過去に出題された問題の情報をしっかり集めてください。 8月初旬までに済ませておくと、少し余裕が出ます。 そして青本を使って理解を深め、 すぐに動けるように自分の言葉で説明できるようにしていきます。 記憶すべきこと、大切なことは全て青本に書いてあります。 本気で実技試験の準備に取り掛かるのは筆記試験後から、 という人も多いかもしれません。諦めず青本を信じてください。 大切なことは全て青本に書いてあります。
実際の試験では、次から次へと試験の部屋に通されるので、 前の問題ができなくても決して引きずってはいけません。 切りかえが大切です。また、間違った解答をすると、試験官が「 ん?」という顔をしたり、 ちょっと言い方を変えて繰り返し訊いてくれたりします。 そういった場面にピンときたら、「あ、 自分は間違った解答をしたかもしれない」と考えて、 一つの解答を押し通すのではなく「これかもしれません、 あれかもしれません」と、とにかく可能性を探ってください。
自分の問題は、①手術室での局麻中毒からの心停止→ACLS、 回復室での3ヶ月乳児の術後心停止→PALS
②DAM。マスク換気→LMA挿入→経LMA気管挿管→確認
③硬膜外麻酔+経食道エコー
④鎖骨上神経ブロックの解剖とエコーガイド下穿刺+SG留置
でした。繰り返しになりますが、 大切なことは全て青本に書いてあります。 しっかり目を通して自分のものにしておく時間を取れるかが合否の 分かれ目と考えて、トレーニングを積んでください。
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