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2016年10月10日月曜日

体験談㊵(第55回麻酔科専門医認定試験)




【筆記試験】
他の受験生の先生方が書いている通りだと思います。
とにかく過去問。自分は5年分5回通りやりました。青本を開いて調べたり、メモ欄に抜けやすい知識を書いたりして、自分なりのノートを作るということを行いました。
自己採点はA9割B2割C4〜5割程度でした。
巷で噂になっている全体通して6割には届かず全く自信はありませんでした。
それでも合格していたことを考えると、他の受験生が落とさない問題を落とさないというのが合格の条件なんだと感じました。
A問題をクリアできれば合格なのではないかとも感じました。

【口頭試問】
①冠動脈狭窄があるCEA
CEAとCABGどちらを先に行うか→CEA
MRA、CAGを見せられ狭窄部位を指し、狭窄部位の内頸動脈、回旋枝など答える問題。緊張のあまり回旋枝を右冠動脈と答えるという失態をおかしました
CEAの手術時に用いるモニター→rSO2が出て来ませんでした。
MEPがフラットになった時の対処→還流圧を上げる、術者に伝える、術野の異常を確認してもらう、シャントチューブなど答えました。
術後管理の注意点→再還流障害など。
その後、CABGを行うことになりました。
吻合中に血圧低下。原因と対処法→脱転 対処法は輸液、フェニレフリン
挿管したままICUへ
人工呼吸器の設定→いつも慣れた設定を答えました。
術後注意点→術後再出血、中枢神経障害

②肥満がある舌亜全摘後、頸部郭清、頸部放射線治療後の患者。腹腔鏡下右半結腸切除が予定。
術前検査→貧血、肝逸脱酵素上昇、Cr1.8
術後鎮痛→凝固障害がなければ硬膜外麻酔
麻酔方法、選択した理由→吸入麻酔、吸入麻酔で行なって禁忌な理由がない、慣れた方法
具体的には→デスフルラン、体内代謝率低いから
低流量麻酔具体的に→いつものやり方を答えました。
ETCO2アラーム、吸入CO2アラーム、デスフルランの吸入濃度アラームの設定を答える問題
換気圧容量曲線→従量換気
気腹開始し、頭底位にして気道内圧が上昇しました。原因と対処→コンプライアンス、気腹圧が高いなど。
挿管困難でした。
手術6時間かかりましたが抜管はどうしますか?→抜管しません。気道浮腫、頸部皮下気腫などある可能性。抜くとしてもICU入室させ、ステロイドなど使用し慎重に抜管します。→カフリークテストが出てきませんでした(普段やっていないので)


実技試験
PIHの無痛分娩
硬膜外穿刺部位と理由  手袋つけるところから実際に穿刺 →生食でLORやったら生食返ってきてデュラパンしたかと焦りました。
TEE→四腔像出して右室、前尖を指す
短軸像出して所見を言う→下壁動き悪いのと心電図変化を言う
ACLS
HR40 挿管済み 脈触れない モニターPEA
心マの部位、回数、深さ、非同期で6秒に一回
etCO2がほとんで出ていない→心マの質が悪いではなく食道挿管でした。

乳児、ぐったりして脈は触れない。
心マ部位、回数、深さ、30:2答える

経鼻ファイバー挿管
準備→経鼻エアウェイやキシロカイン濃度、ボスミン濃度答える

輪状甲状膜穿刺→器具は2種類ありました。
何故その部位刺すのか→気管が直下にある
動脈など危険な血管がない

腕神経叢ブロック  鎖骨上
中斜角筋、神経、鎖骨下動脈、肋骨、胸膜答える
尺骨神経にTOF付ける
他にはどこに装置するか→すうび筋 実際に加速度モニターまで付ける

CV穿刺 
静脈はどう見分けるか
実際に穿刺しながら説明
ガイドワイヤー、カテは何センチ入れるか。
血液引けない時はどうするか→エコーで血管内にいるか確認など

まず今回専門医試験の監督の先生方にはこの場を借りて、感謝申し上げます。
そしてこの様な試験対策をなさっているサラリーマン先生にも感謝申し上げます。

筆記試験、口頭試問共に青本に大変お世話になりました。
コンパクトなサイズで本当によくまとまっているので、青本片手に過去問を解くようなスタイルでやりました。
みなさん忙しい学年であり、それぞれの勤務状況などで勉強する時間が取れない方がほとんどだと思います。成書で1から勉強するのが本来の姿とは思いますが、やはり時間がなさすぎます。

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