1、はじめに
試験対策としては過去問です。青本は筆記、口頭、 実技の対策として重宝します。 他の教材などは好みだと思いますが、国家試験の時とは異なり、 日常業務に忙殺される中で挑む試験だということをあらためて認識 して損はないでしょう。蛇足ですが過去問1年分は筆記だけで20 0題315分です。 貴重な休日即ち試験対策という一定の時期を覚悟しましょう。
2、目標は当然合格ですが…
資格試験なのか競争試験なのかは不明かと思います。「下2割に入 らず60%以上得点」という俗説がありますが、全体合格率66. 6%(2011年度)という過去もあります。 不明瞭な合格ラインに達するべく準備は出来るだけやる他ありませ ん。
3、筆記試験
朝10時開始ですが試験会場のホテルに前泊して時間的ストレスを 回避しました。 ただし外国人集団観光客らしいのがずっと廊下で騒いでいて非常に 不愉快でした。予期せぬ事態は付き物でしょうか、 備えるべきはメンタルのゆとりかもしれません。
当日朝のチェックアウトは無い方がいいので夕方までの延泊をお勧 めします。昼休みのトイレ渋滞が回避出来ますし、 独りになって気分転換も出来ます。 試験が終わってからゆっくり荷をまとめて帰れます。
・A問題100題10:00~12:00(60分): 例年過去問類似問題です。A問題90% で合格という俗説もありますが、そんなに出来る人はB・C問題も それなりに出来ます。つまりそこまで「まんま」 では無いと言えるでしょう。
・昼休憩12:00~13:00(60分):A答案回収とB問題 配布を除き正味40分程度。 弁当は学会サイトから頼んでも自分で用意しても良いと思います。
・B問題50題13:00~14:30(90分): 例年新作問題です。余りの難しさにC問題は簡単なんだろうと信じ て微力を尽くしました。30分後に打ちのめされましたが…。
・C問題50題15:00~16:45(105分): 臨床問題です。 試験中は絶望というよりもはや恥ずかしくなりました。
自己採点を踏まえた反省として、 試験対策に諸々余裕が無いのでしたらA70B25C25を目指す のは危険なのでA90B15C15くらいのつもりで、つまりAを 兎に角取りこぼさないように準備するのが良いかもしれません。
4.筆記から口頭試問・実技試験までの一週間
一夜明ければ日常業務に戻りますし、 筆記に比べて試験対策がしづらく感じほぼ手が付きませんでしたが 、青本が役に立つ時かとは思います。一応ACLSと始業点検だけ は一人寂しく少し練習しました。
5.口頭試問&実技
前泊しましたが、 新幹線車内環境が劣悪だったので一晩かけてコンディションを戻し ました。 前泊しなければそうならなかったのかは定かでないですが、 会場までの旅程には時間も気持ちも余裕をもつことが重要な気がし ます。
さて、当日はまず待合部屋で決められた席に座り、 順次グループ毎に試験場に呼ばれます。 グループによってかなり待ちが生じます。
会場はホテルの一室です。口頭試問は部屋の前の廊下で着席し症例 2題が記された紙を渡されメモの時間が与えられます。 部屋に入ると試験管は2名。それぞれが1題づつ、 問題呈示担当と採点担当を交替で行ってました。2題+接遇問題の 3部構成ですが、 反省としては兎に角テンポよく答えられないと時間はあっという間 に過ぎてしまい、最後まで辿りつけないということです。
筆記に続いて落第を確信せざるを得ない状況下、 実技試験へと向かいます。
同じ階の異なる4室で各10分の試験を淡々とこなしていきます。
1.まず虚ろな気分でACLS。 試験管の要求に応えきれないまま終了。
2.エピ実演とエコーを用いて肋骨描出、肋間筋名称3つ、 血管神経の名称と位置。
3.ディフィカルトエアウェイとCV穿刺。
4.エコーを用いて後方TAP実演詳述、 大腿神経ブロック実演詳述、ファントムで神経ブロック実演詳述。
何といっても超音波ガイド下神経ブロックの頻出に驚きました。 毎日のように各種神経ブロックを行っている当方はそれなりの手応 えでしたが時間的にはかなりタイトでした。 準備してないと苦しいでしょう。
6.最後に
Salaryman-anesthesiologist先生の青 本とサイト(体験談等)は大変参考になりました。 一発合格も本当にお陰様です。 この場を借りて感謝の辞を述べますとともに、 今後受験される方々の健闘と祈ります。
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