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2015年10月18日日曜日

体験談㉗(第54回麻酔科専門医試験)



勉強方法
 開始時期
 4月に問題集を購入しました。
 これで9月には十分間に合う・・・と思っていましたが、学会発表や院内勉強会の準備などでどんどん勉強は後回しになり、
 本当に集中して勉強したのは8月以降だったと思います。
  •  筆記試験対策・・・過去問5年分。特に過去3年分を重点的に解いていきました。
  •  口頭試問対策・・・完全に青本頼り。筆記試験前には、流し読み程度。筆記試験後より声に出して練習。
  •  実技試験対策・・・過去の実技試験を参考に、シミュレーター等を使用し空き時間に練習。神経ブロックに苦手意識が強かったので、エコーは重点的に行いました。

〇筆記試験
  A問題
過去問及びその解説が理解できていれば、おおむね解ける問題。
また、学会HPに掲載さてているガイドライン類は見ておいた方がよいなと思いました。
計算問題も、過去問類似がほとんど。私の場合、計算問題十分に勉強できておらず、損したなと思うので面倒ですが計算問題の勉強は大事だと思います
  B問題
例年通りの流れ。
自分で正解していると確信できる問題は3-4割で、A問題で如何に点数を稼ぐかが重要だったことを再認識。また、過去に採点除外となった問題が再度出題されており、除外問題もチェックしておいた方がよさそう。
  C問題
 臨床問題
過去問の知識で解ける問題と、考えてもどうしようもない問題とははっきり分かれた印象。なんとなく循環器関連の問題が多い気がしました。

  まとめ
 過去問が大事。A問題でできるだけ、点数を稼ぐ。
臨床問題での特殊な疾患は、 みんなも解けない と信じる。

〇口頭試問
  初日の一番最初のグループでした。

  部屋の前で、症例提示の用紙を黙読。用紙に記入可。(5分間)
  部屋に入室。 試験官は男性と女性のペア。自己紹介してくれましたが、全然頭に入ってこず。(試験時間25分)

  症例1 
 1か月 乳児。肥厚性性幽門狭窄症の診断。嘔吐頻回で、ぐったりしている。緊急手術依頼。
       
 設問   
  •  身体所見でみたいことは     
  •  検査所見で予想されること          
  •  手術時期について外科医と相談 
  •  輸液での補正方法         
  •  麻酔導入方法            
  •  選択した方法の利点と欠点
  •  術後鎮痛方法

 *導入方法のところで、意識下挿管で回答しました。試験官の反応イマイチ?迅速導入の方が一般的か・・・術後鎮痛で、術野からの局麻と回答したら、使用薬剤を量を聞かれる。他にはと聞かれて、アセトアミノフェンと使用量も。
                 
  症例2  
 60代? 男性 緊急の上部消化管手術依頼。
 弁膜症あり。胸部の絞扼症状あり
 脳梗塞の既往あり
         
  設問   
  • 外科医から追加で聞きたい情報は
  • (モニターに圧波形出される)このような情報が得られました。麻酔導入方法は
  • 麻酔導入後に、収縮期血圧60まで下がりました。鑑別5つと対応は
  • 手術後、麻酔から醒めません。対応は
  まとめ:例年の問題からは大きく外れずといった感じ。
  私の場合時間が足りなくなってしまったので、もっと設問があったのかもしれません・・・。
  答えに詰まると、多少助けてくれました。
           

〇実技試験(部屋は4つ/各7分程度)
  実技1  硬膜外麻酔とTEE
       硬膜外麻酔
       
予定帝王切開患者でCSEAを行います。研修医に説明するつもりで硬膜外麻酔を行ってください。

  •   穿刺部位とその場所にする理由は
  •   穿刺部位の同定方法は
  •   (実技 手袋はめる→消毒→覆布かける→穿刺→カテーテル留置)
  •   カテ留置長は
  •   TEE (シミュレータにプローベは挿入されている)
  •   四腔像を出して、右室と僧房弁の前尖を教えて下さい。
  •   経胃短軸像を出して、左回旋枝の潅流領域を示してください。
 
  実技2  ACLS
 大腿骨の骨折手術。脊髄くも膜下麻酔後、消毒中。
 呼びかけに反応なし、SpO2波形描出されません。
 心電図波形みせられる 
 → PEA / 人を呼ぶ・救急カート依頼。自分で胸骨圧迫、研修医役の試験官にマスク換気依頼。
 点滴からのボスミン投与指示だし。
 呼吸と胸骨圧迫の比/胸骨圧迫の速さと深さを聞かれる。
 リズムチェック
 → Vf /  除細動の準備/設定(設定J言う)
 除細動
 *そもそも胸骨圧迫をやりながら、指示を出すという設定には無理があるので、わりとなぁなぁに進みました。
  
  実技3  分離肺換気
 症例言われて、DLTのサイズきかれる。
 →喉頭鏡でDLT挿管、気管支鏡で位置確認。
 右の上幹・左のSecond Carina ・左の6を出すように言われる
 →ブロッカーでの分離肺を行う。
 青カフの位置がずれたらどうなるか聞かれる。
 
  実技4  エコー(TAPブロック/腕神経叢ブロック/中心静脈カテーテル)
 TAPブロック→ 描出して各層を指し示す。
 鎖骨上法腕神経叢ブロック→ 描出して構造物しめす(すみません詳細忘れました。)
 胸膜/前斜角筋と中斜角筋は示すように言われました。中心静脈カテーテル留置→エコーで見ながら穿刺。
 カテーテルの留置長さ/固定方法を聞かれる。
 シミュレータを使って平行法での穿刺を行う。

  まとめ: 奇をてらった問題はありませんでした。
 とにかく時間が足りないこともあって、試験官の先生もどんどん介助してくれました。


以上です。
分かりにくいところがあったら、すみません。
よろしくお願いします。

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